あなたはメモを仕事に活用できているだろうか。ライター・編集者として累計250万部超の出版にかかわり、『ロジカルメモ 想像以上の結果をだし、未来を変えるメモの取り方』(アスコム)を出した村本篤信さんは「メモをそのまま放置してはいけない。取り終えた後のちょっとした工夫で、『汚メモ』は『金脈メモ』に変わる」という――。
メモ
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仕事ができる人は「メモ魔」

「メモこそ命の恩人だ」。

これは、電話機や映写機、蓄音機など、さまざまなものを発明・改良したアメリカの発明家、トーマス・エジソンの言葉です。

エジソンは超がつくほどのメモ魔でメモとペンを常に持ち歩き、発明のアイデアだけでなく、やらなければならないこと、見聞きしたジョークなど、300万枚にものぼるメモを残したといわれています。

また、自らの特許を守るため、訴訟を起こすことも多かったエジソンですが、裁判の際、メモが有力な証拠となったそうです。

アイデアややるべきことを忘れないようにするうえでも役に立ち、考えをまとめたり、思考の足跡をたどったりする際にも役に立つメモ。エジソンほどではないにしても、ふだんからビジネスやプライベートでメモを活用している人は多いでしょう。

私はこれまでたくさんの人に会ってきましたが、仕事ができる人、発想が豊かな人、思考や決断のスピードが速い人は、たいていメモ魔であり、メモのとり方が上手です。

彼らは常に手帳やメモ帳、ふせんなどを持ち歩き、自分なりの「メモルール」に基づいてメモをとり、思考を整理したり、次に何をやるべきなのかを判断したりしているのです。