次にやるべきこと、考えるべきことが見えてくる
ただ、感情は移ろいやすいものです。
何かに心を動かされたとしても、そのままにしておくと、日々の忙しさにまぎれて、すぐに忘れてしまいます。
また、頭の中で思っているだけでは、「思い」はなかなか形をなしません。
だからこそ、感情を言語化し、文字としてメモに書いておくことが大事なのです。
情報と一緒に、そのときの感情を書いておけば、メモを見直したときにいつでも、「感情」というアイデアや思考の原点に立ち返ることができるからです。
情報が自分ごとになり、かつ感情が動かされて関心を持てば、モチベーションが上がり、記憶力、企画力、行動力などが飛躍的にアップします。
さらに、自分の言葉で言いかえたことの中から、特に大事だと思った事柄をいくつかふせんに書き出すことで、次にやるべきこと、考えるべきことが絞り込まれ、人は無意識のうちに、その物事に関する情報を集めたり、真剣に考えたりするようになるのです。
いかがでしょう。これが、一人会議によって、汚メモが金脈メモに変わるメカニズムです。『ロジカルメモ』では、ほかにも、メモを使ったさまざまな思考の方法、感情を整理する方法をご紹介しています。みなさん、ぜひ参考になさってみてください。