一生懸命話しても、相手に説明が伝わらない。そんなときどうすればいいか。元駿台予備学校講師の犬塚壮志さんは「3つの根本的な原因を改善する必要がある」という――。
なぜ説明が相手に伝わらないのか
こちらがどんなに懸命に説明しても、「相手にわかってもらえていないかも……」と感じることはないでしょうか?
一生懸命に話す内容を練ったり、説明する順番を整えたりしても、なんか相手に伝わらない……。誰しも一度や二度はそんな経験をしたことがあるのではないかと思います。
私自身、これまで予備校講師として長年、生徒に向けて受験の化学を説明する日々でした。その中で、自分の説明が相手に伝わらないということはしょっちゅうでしたし、「説明が相手に伝わらない」という悩みに対しては、その他多くの職種の方々の中でも一番深かったと思います。
だからこそ、説明が相手に伝わらないという状況をどうにか克服するために、原因分析やその対策を徹底的に行ってもきました。
さまざまな専門書や学術論文を調べたりすることはもちろんのこと、同僚の予備校講師や知人の教員などの専門家にインタビューを行ったりした結果、ある「3つの根本原因」にたどり着きました。