4人家族なら、年10万円も通信費が安上がりになる可能性

読者の家庭においては、こうした競争の激化は魅力的な選択肢の増加であり、かつ通信費引き下げのチャンスとなる。2021年は「通信費引き下げの年」となりそうだ。

夫婦に子ども2人の家庭が全員スマホを所有していたとして、現状は、そのすべてをNTTドコモにまとめても、月2万円を超える(シミュレーションページで2万円を割る結果が出るが、6カ月間限定割引などが終了すると2万円を超える)。端末代を分割払しているなら費用はさらに増える。

それが、ahamoに切り替えると単純に2980円×4回線としても、月1万2000円(+税)に収まる。月8000円の差は年間で約10万円だから家計としては相当助かることになり、インパクトはかなり大きい。

対抗馬となるのは、MVNOの格安スマホ会社の料金プランで、ファミリープランがあるような場合だろう。ただし、料金ではさらに下がるものの、ギガはあまり多くもらえない。たとえばIIJmioのファミリーシェアプランはSIM4枚に対して月5000円台で利用できるものの、家族全員で12GBをシェアする格好なので、ネットを外で積極的に利用する子どもがいれば、ちょっと苦しいはずだ。ここは対抗プラン待ちだ。

スマートフォンを持つ4人の手
写真=iStock.com/VectorFun
※写真はイメージです

当面は「ahamoとahamo対抗プラン」を天秤にかけつつ、サービス開始を待ちたい。うまくいけば、家計の大きな支出カットが成功するだろう。

また「2年しばり」の契約をいまだ放置している場合、縛りのない現在のプランに変更しておくこともお忘れなく。

さて、ahamoは3月から本格受付開始としている。しかし早期エントリーをしておくと、dポイントを付与するプロモーションも開始しているようだ。ひとまずエントリーだけしておいて、さらにひとり3000ポイントをゲットする条件を確保しておいてはいかがだろうか。

2021年は暗いニュースが多い年明けだが、こと通信費だけは明るい年になりそうだ。

【関連記事】
大前研一「NTTドコモの安すぎる新プランを深読みする」
「月2980円バトル」赤字必至のドコモと黒字前提の楽天、その決定的な違い
「仕事やお金を失ってもやめられない」性欲の強さと関係なく発症する"セックス依存症"の怖さ
新型コロナが重症化してしまう人に不足していた「ビタミン」の正体
富裕層は「スマホ」と「コーヒー」に目もくれない