合流への期待感は全くない

枝野代表は「月が明けた頃には新しい形でパワーアップしたい」と語り、9月上旬にも新党結成する考えを示している。その発言の裏には、民主党が2003年9月に「剛腕」と言われる小沢衆議院議員が率いた自由党と合流し、政党支持率が急上昇した経験を再び味わいたいとの思いがあるのだろう。民主党の支持率はNHKの世論調査で同年8月まで5~6%台で推移していたが、1%程度だった自由党と合流したことにより、9月は9.2%、10月は9.9%に上昇。さらに11月は19.9%、12月は19.8%に達し、その後も10%台後半から20%台前半をキープして政権交代につながった。だが、あの時の新鮮味はなく、メンバーもほとんど変わらない。何より、国民は3年超の民主党政権で味わった負の数々を記憶しており、「三丁目の夕日」を懐かしんではいられない。

安倍政権はたしかにコロナ禍で国民の失望を買ったが、直近の自民党の支持率を見ても、次の政権は「野党」からではなく、引き続き「自民党」からというのが国民の多数であるのも事実だ。郷愁にかられるような国の状況でもない。特撮テレビ番組「帰ってきたウルトラマン」には失礼だが、シリーズの中では弱く、不憫なエピソードも目立った「帰ってきた?」が旧民主党の面々による新党の行方とカブらないことを祈りたい。

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