【相談①】

コロナで会社の業績が悪化しました。社員のモチベーションも下がっています。

私が社長に就任した1989年以来、我が社は増収を続けていました。2019年度も最高益を記録する見通しでしたが、コロナショックにより売り上げが大幅に減少。初めて前年度を下回りました。

武蔵野代表取締役社長 小山 昇氏
武蔵野代表取締役社長 小山 昇氏

残念でしたが、仕方がありません。コロナ対策の基本方針は、「お客様と従業員の健康、そして雇用を守ることが最優先」。そのために業績が下がって、赤字になってもよかったのです。

お客様と従業員がコロナに感染しないように、会社のほとんどの業務をオンラインに移行しました。また、緊急事態宣言期間の給料は全従業員に100%を保障。毎年4月に行っている基本給の昇給は+6%で実施しました。あとはコロナが収束してから、働いて返してもらえばいいんです。

コロナ禍は企業にダメージを与える一方で、いろんなことを変えるチャンスでもあります。会議、勉強会、セミナーなど、とりあえずやめられるものは一回やめて、数カ月経って必要ならまた始めればいい。それによって経営がスリムになるかもしれません。あらゆることを見直す好機だと前向きにとらえてみましょう。