街を歩いて肌で感じた恐怖感

緊急事態宣言下でも何があってもローソンの火を灯し続けていかなくてはいけない。そのために現場が求めるものについては何でも対応していこうと決めました。

ローソン代表取締役社長 竹増貞信氏
ローソン代表取締役社長 竹増貞信氏

とにかく重要なのは感染防止です。当初はマスクや消毒液が足りずに大変でしたが、その中で、ビニールシートを垂らしたらどうかとお店からアイデアが出てきて、さっそく取り入れました。現金を手渡しではなくトレーで受け渡しするのもそうです。

新型コロナで本部の仕事も変わりました。オーナーさんから「いまは来てもらわなくていい」と要望があれば、メールやリモートで対応しました。支障はなく、むしろ仕事を整理して効率化するいい機会になりました。

私自身もリモートで効率化しましたよ。ローソンでは月1回、北海道から沖縄まで、各エリアのオーナーさんや店長さんが集まるエリア会を開いています。エリア会は1回約20店舗が参加して、成功や失敗の事例を共有して意見交換します。そこに私もお邪魔するのですが、これまでは1日あるいは1泊2日で出張して、1つのエリア会しか出席できませんでした。しかし、リモート会議に切り替えたら1日で6~7カ所回れた。これは便利です。