在宅勤務のほうがオーバーワークになりがち
ある調査によると、在宅勤務になると、かえってオーバーワークになりやすいという結果も出ています。従来なら出社と退社、と時間の区切りがついていたのが、在宅勤務により、いつ始めてもいつ終わってもいいという状況になって、仕事の時間が長くなっているのです。
もともと仕事には、与えられた時間(締め切りまでの時間)をすべて満たすまで膨張してしまいがち、という特徴があります。これは歴史学者のパーキンソンが提唱した「パーキンソンの法則」といわれるもの。イギリスの官僚制を観察する中で発見された法則で、膨張し続ける官僚の仕事量を批判するためのものでした。ある仕事を終わらせるのに3時間あるとすると、実際は30分で終わらせられる仕事でも、人は与えられた3時間を使い切る仕事の仕方をしてしまうのです。
そうならないためには、在宅であっても始業と終業の時間を決めて、その時間内で効率よく仕事をこなすことが大切。そのために必要なのが一日の「時間割」です。
では、どうやって時間割をつくればよいのでしょうか。脳の働きなどを考えると、3つのフェーズに分けて組むのがおすすめです。