人との接触を7~8割削減することをめざし、自宅勤務の措置をとる企業が増えています。ただ、慣れない自宅勤務で「パフォーマンスが上がらない」「集中できない」といった悩みを抱えている人も多いよう。また、お互い自宅勤務になった夫との役割分担や、子どもの心のケアに苦慮している、という声も聞かれます。精神科医のTomyさんに、環境変化をうまく乗り切るためのテクニックを教えていただきました。
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※写真はイメージです(写真=iStock.com/imaginima)

自分ではどうしようもないことは気にしない

コロナウイルスの感染拡大で、仕事を取り巻く環境も大きな変化にさらされているわ。休業を余儀なくされたり、お客さまが激減したり、あるいは慣れない在宅勤務で孤独を感じている方もいるでしょう。

でも、この状況って、個人の力ではどうしようもない部分が大きいわ。だから、私たちにできるのは、自分に集中することなの。

たとえば取引先や上長がピリピリしているとか、お客さまが減ったとか、売り上げが未達だとか、そういうことは気にしない。今日の仕事にだけ集中するの。

在宅ワークがはかどる仕事スペースづくり

もし自宅作業で、会社にいるときのように仕事がはかどらないとお悩みなら、おうちの環境を見直してみて。たとえば、家だとプライベートとの気分の切り替えが難しいと感じているなら、仕事をするデスクの上をオフィスとできるだけ同じような配置にしてみるの。カフェのほうが仕事をしやすい人なら、カフェ風のBGMを流して、コーヒーを飲みながら進めるのもいいじゃない?

あるいは、まったく新しい環境にすることでテンションが上がる人もいるわ。ベランダに小さなテーブルを出して企画書を作ったり、お気に入りのソファをワークスペースにしたり、オフィスではできないような環境での仕事を楽しむのもおすすめよ。

同じ環境を作ったほうが落ち着くのか、新しい環境のほうが気分が盛り上がるのか、自分が心地いいほうを選んで工夫してみるといいと思うの。

ここで身につけたことって、将来的にも自分の身を助けるスキルになるはずよ。どんな状況でも、自分らしくある、ということ。そこに集中してみましょう。