これまでふざけていたのに、やけに真面目になったとんねるず。「急にどうした?」と世間が思ったはずです。「何のパロディだっけ?」なんて探しちゃったりして、「いや、何でもねえじゃん。これ、普通にいい曲じゃん!」と人々が思ったのでしょう。結果、60万枚のセールスをたたき出しました。

歌詞を見ると、尾崎豊の『卒業』をイメージさせながら、学校を出て働いているサラリーマンが、「群衆」「ラッシュアワー」という言葉を交え、己を抑えて社会の中に埋もれていく内容。そして、偉い人に何をすべきかを問います。

「一番偉い人」である総理大臣は、現在のコロナ禍で良くも悪くもさまざま話題になりました。このご時世だからこそ、もっと評価されてもいい曲だと個人的には思っています。

さて、ここまでトップ5を紹介してきましたが、お笑い芸人が2組も入っていることに気づいた方もいるでしょう。

いつも、そこにとんねるずがいた

応援ソングは、どんな境遇の人が聞いても「私の歌だ」と思わせる曲が、たくさんの人の支持を得ます。

エレカシやミスチルの曲は、彼らの生き様そのままです。しかしミュージシャンはあくまでもミュージシャン。ある程度浮世離れしていないと、人気は出ません。サラリーマンの境遇とぴったり一致するかといえば、必ずしもそうではないのです。

サラリーマン人生に置き換えると、芸人であるダウンタウンや、とんねるずがぴったりハマるのではないでしょうか。

芸人は下積みが長いイメージがあります。その努力と苦労の甲斐あって、今の芸人生活が送れている点に、日本のサラリーマンが共感するのです。東と西のNo.1といわれたとんねるずとダウンタウンですが、彼らにも下積み時代があった。とんねるずはサラリーマンを経験したこともあるので、なおさらイメージにハマりやすいのでしょう。

90年代、子供だった僕らの心のどこかに、とんねるずやダウンタウンがいた。あの頃彼らの歌った曲が、今の僕たちに届く応援ソングだと考えると、胸がジ~ンと熱くなりませんか。

(構成=東 香名子)
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