「対立を煽る人」をリーダーにしてはいけない
先にも言及したパーソナリティ障害の大がかりな研究によれば、アメリカ人の約0.7%がこの二つの障害を両方とも備えています。少ないように見えますが、これはおよそ200万人ということです。彼らはどんな職業、どんな階層にも存在しうるのです。
これでナルシストやソシオパス、それを組み合わせた悪性のナルシストを含む対立を煽る政治家の「パターン」を見つける基本はおわかりいただけたでしょう。[図表1]は彼らの特徴を簡単にまとめたものです。
一般的に、パーソナリティ障害の診断は経験を積んだ精神衛生の専門家でさえ、しばしば意見が食い違います。もっとも、私たちにとってはそれで十分です。私たちは診断しようとしているわけではなく、「対立を煽る言動のパターン」があるかどうかを知りたいだけです。これがある場合、その人は危険な、人をだます、選出してはいけない人である可能性があることを肝に銘じてください。