国家安全法制定からわかる中国の危機
5月28日、中国の全国人民代表大会で香港国家安全法が決定しました。これにより、2つのことが明らかとなったといえるでしょう。1つ目は1997年に英国から返還された香港に「それまでの制度を50年間維持する」という一国二制度の約束を破ったこと。そしてもう1つは、そのことで中国共産党による一党独裁支配の崩壊の足音が聞こえてきたことです。
この安全法の意図するところは、端的に言えば自由を謳歌していた香港から、言論を含めたあらゆる自由を奪い取ることです。米・ポンペイオ国務長官はこの安全法を「香港を破壊する法案」とTwitterで指摘しています。
The Chinese Communist Party is crushing what made Hong Kong different from the rest of China. As a result, the President no longer believes it’s justified to treat Hong Kong the same as before. The U.S. will defend itself from the tyranny of the CCP. pic.twitter.com/OJNoDoPvRJ
— Secretary Pompeo (@SecPompeo) May 30, 2020
そして、香港における安全法の制定は、未来の台湾独立を阻止するための橋頭堡としたい中国共産党の意図が見えてきます。