中国とは対極にコロナを制した台湾

台湾は新型コロナで「世界で1番成功した」といって差し支えない成功を収めています。欧米から「日本は先進国の中で感染拡大防止に成功した」と言われていますが、100万人あたりにおける死者数は7人であるのに対して、台湾はわずか0.3人で戦果は他国を圧倒しています(2020年6月4日7:00時点のデータ)。新型コロナへの成功において、同国蔡英文政権は国内外から絶大な支持を得ることにより台湾の独立志向を高めています。同時に、台湾が世界でいち早くWHOに新型コロナの異常事態を報告したもののもみ消されたことや、WHOが中国によって牛耳られていることも、中国へ注がれる視線を冷たいものにしているのです。

瀕死のトランプ、漁夫の利をねらう

この中国に付け入ろうと立ち上がったのは大統領選を控えるトランプ大統領です。米国における新型コロナの被害は世界でも最悪なレベルになっています。それは感染者数、死者数だけではなく、経済的ダメージも甚大なものです。アメリカにおける失業保険の申請者数は4000万件を超えており、まさに世界大恐慌規模の経済的ダメージを負っています。さらに悪いことにソーシャルディスタンスや外出自粛が必要な状況が、2022年まで続くことが想定されると米・ハーバード大学が発表しています。

大統領再選を狙うトランプは、同国における新型コロナの感染拡大防止に失敗し、自国で甚大な被害を抑えられなかったことによる責任を中国にすべて押し付け、この香港の人権問題に突然飛びつきました。