外出自粛は、交際費の削減には追い風となった

緊急事態宣言以降の外出自粛は、交際費の削減には追い風となった。ZoomやLINEのビデオチャット機能などを利用した「オンライン飲み会」が盛んに行われているが、かかる費用といえば、酒代におつまみ代程度。外で飲むのに比べれば割安なうえ、終電を逃してタクシー代がかさむといった心配もない。家計の節約に詳しいファイナンシャルプランナーの山崎俊輔氏は「飲み会の価値を考えるよいきっかけになるのかもしれません」とアドバイスする。

ロックダウン中のバーチャルディナー
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「飲み会一回あたりの支払いが5000円程度だったとしても、週2回飲み会があれば、1カ月4万円の支出になります。これが、オンライン飲み会に変われば、無料とまではいかなくても、数千円程度に抑えられる。しかも、会社の帰りに上司に誘われて、行きたくないのに断れずに……というパターンは撲滅させることができます」

同様に、異業種交流会も断捨離の対象になりうるという。実は行っても行かなくても、ビジネスの拡大には何ら影響がなかったことが判明するケースも珍しくないと、山崎氏は指摘する。

否応なしに自宅で過ごす時間が増えている現在は、趣味やレジャーとのかかわり方を見直す格好の機会でもある。