素人が「iPhone SE」を買うと後悔するかもしれない
旧機種のiPhoneからの買い替え需要に限れば、それほどの逆風にならない可能性も。しかし石川氏は、「多くの人々が収入減を強いられているので、世間の消費マインドは、スマホを買い替えようという方向になかなか行かないでしょうね」とも分析する。しかも外出自粛が求められているうえ、各キャリアの実店舗は感染拡大防止のため、軒並み営業時間を短縮している。
「SEがメインターゲットにしているのは、iPhoneに対する知識があまりないビギナー層。そういう人は自分でスマホの初期設定やデータ移行ができないので、ショップの店員にやってもらうことになります。現在のように外出がはばかられ、ショップの営業も制限がかかっている状況では、かなり商機を逸することになるでしょう」
本来のメインターゲットであるiPhone初心者がコロナ禍のいま、安いという理由だけでキャリアのオンラインショップなどからSEを買ってしまえば、後悔する羽目になるかもしれないということだ。