優良株がバーゲンセールに

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で、記録的な暴落に見舞われている株式市場。コロナ大不況が本格化しています。景気の先行きへの不安が強い中で、株式市場での混乱はとどまる気配がなく、この緊急事態に世界各国の中央銀行が大幅利下げと量的緩和を行っています。

「株式市場での混乱はとどまる気配がなく、世界各国の中央銀行は大幅利下げと量的緩和に」と話す馬渕氏。
「株式市場での混乱はとどまる気配がなく、世界各国の中央銀行は大幅利下げと量的緩和に」と話す馬渕氏。

日本は副作用として金融機関の収益にダメージを与えるマイナス金利の深掘りによる効果は期待できないため、マーケットに実効性があるETF(上場投資信託)の買い入れ枠の拡大で対応しています。日本銀行が2020年3月16日に3年半ぶりとなる追加の金融緩和策を提示し、「日銀ETF買い入れ」の年間枠を6兆円から12兆円に倍増しました。

この速報直後に株が下がったことで、「ウイルスに金融緩和は効かない」などとの言葉も聞かれますが、12兆円に拡大したことは、今後の株式市場にじわりと効果を生むでしょう。

では、コロナ暴落相場の中、「仕込むべき&逃げたい」銘柄とは?

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を踏まえ、東京オリンピック・パラリンピックは延期で合意にいたりました。夏季オリンピックは過去3回「中止」されたことがありますが、「延期」となったのはこれが史上初です。

コロナの影響はオリンピックだけではありません。イベント業や飲食業、ウエディング、旅行などはコロナ不況のダメージを受けた業界として真っ先に思い浮かびます。感染拡大が続くと、ダイレクトに影響を受け、消費者のマインドの低下から、その後の客足が戻るのに時間がかかる可能性があります。東京都が3月25日に不要不急の外出自粛要請を出していることやロックダウンの可能性などから消費への影響は否めません。一方、この混乱で今まで高くて手が届かなかった次世代通信規格「5G」銘柄などの大型優良株がバーゲンセールになっています。