おうむ返しなどの機械的な挨拶は自分の評価を下げる

コラム「Best Practices ―現場からのヒント―」

●ワンパターンにならないように

マヤ・バーダマン『外資系1年目のための英語の教科書』(KADOKAWA)
マヤ・バーダマン『外資系1年目のための英語の教科書』(KADOKAWA)

ここでご紹介したフレーズを積極的に使うのは良いことなのですが、その際に、The Essentialsの1で紹介した、おうむ返しを避けるということを念頭に置くようにしましょう。外資系の企業で働くと、外国人の同僚、初めて会うクライアント、アメリカの本社から日本を訪問する役員など、様々な方と挨拶をする機会があります。

こういったシーンを英語で切り抜けるとなると、日本語のときよりも緊張してしまうでしょう。慣れないうちは相手が言った言葉を繰り返したり、決まった表現に頼ったりと、機械的な挨拶になりがちです。なるべく相手と違う挨拶を返し、自分から挨拶をする場合にも表現のバリエーションを意識すると良いでしょう。

●表現は現場で覚えていく

ここでご紹介したフレーズはあくまでも基本として覚えておき、挨拶をする場面で、相手がどんな返事をするかを聞き、ご自身のボキャブラリーに加えていくことをおすすめします。ストックが増えれば臨機応変に対応でき、相手によってカスタマイズできるようになります。

こうした心がけで毎日の挨拶をすると、様々な相手や場面でも自信を持って気持ちよく挨拶ができるようになるはずです。英語を使う現場こそが皆さんの「生きた英語の教材」です。挨拶に限らず、現場の中でフレキシブルに学んでいき、アウトプットをしていくことが、語彙を増やして、使う表現ややりとりの幅を広げることにつながります。

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