「How do you do?」に「How do you do?」と返すのは不躾
1:おうむ返しを避ける
出会ったときの挨拶として、How do you do? という表現を習ったかもしれません。これは古い表現でも間違いでもなく、使っても問題ないのですが、やや違和感があるのはHow do you do? の返事として同じようにHow do you do? と返すことです。
機械的ですし、工夫がなく、相手が違和感を覚える可能性があります。日本語では、「はじめまして」の挨拶に「はじめまして」と返事をしても問題はないので、ここに英語との違いがあります。相手がこの表現で挨拶をしたら、おうむ返しをせず、次のように他の表現で挨拶しましょう。
●Do’s
How do you do? に対して it’s a pleasure to meet you.
●Don’ts
How do you do? に対して How do you do?
How do you do? に対して it’s a pleasure to meet you.
●Don’ts
How do you do? に対して How do you do?
2:完全なセンテンスで話す
些細なことではあるのですが、心がけるだけで話し方の印象が少し変わります。初対面の人と会ったときの最初のひとことというと、次のような表現を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
Nice to meet you.
(はじめまして。)
(はじめまして。)
実はこのフレーズは、次のようにIt isが省略されたものです。
(It is) nice to meet you.
実際、会話ではこのようにIt is(もしくは省略して It’s)などを省くことがあり、こうすると少しカジュアルな雰囲気になります。このIt is(またはIt’s、It was)を省かず完全なセンテンスで言うほうが、少し丁寧に聞こえます。大幅に印象が変わるわけではありませんが、なるべく丁寧な言葉遣いをしようという姿勢は相手に伝わります。
〈Not bad〉➡〈Better〉
Nice to meet you. ➡ Itʼs nice to meet you.
Pleasure to meet you. ➡ Itʼs a pleasure to meet you.
Pleased to meet you. ➡ Iʼm pleased to meet you.
Nice to meet you. ➡ Itʼs nice to meet you.
Pleasure to meet you. ➡ Itʼs a pleasure to meet you.
Pleased to meet you. ➡ Iʼm pleased to meet you.