日本人が勘違いしている英語表現は多い。たとえば「please」は「~してください」と誤解してはいないだろうか。『外資系1年目のための英語の教科書』の著者マヤ・バーダマンさんは、「丁寧な言い方ではなく、むしろ命令調に聞こえてしまう」という――。

※本稿は、マヤ・バーダマン『外資系1年目のための英語の教科書』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

両手を握りしめ、彼女の欲望を満たすために懇願するような女の子が立っています。
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なぜ「Please reply to my email」と書くと相手は怒るのか

今回のテーマ:気遣いの感じられる依頼をする

日本語で依頼をするときは、決まった「敬語」があるので、「~(して)いただけますでしょうか?」や「~をお願いいたします」などの形式的な表現を用いると丁寧な表現になります。

他方、英語では同等の「敬語」がないため、内容のみになってしまい、直接的で一方的に聞こえることがあります。依頼は特に「アクションを取ってもらう」という相手に負担をかけるものなので、聞き方を工夫して相手が気持ちよく受け取りやすいようにします。

【The Essentials ―本当の基本―】

1:「please + 動詞」は依頼というより命令調に聞こえる
2:Wonʼt you...? や Can’t you...? は失礼に聞こえる
3:wantは命令調&幼稚に聞こえる