※本稿は、さんきゅう倉田『元国税局職員で現役東大生芸人が頭のいい人たちから学んだ ひとり暮らしのお金大全』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
「マグネットタイプの広告」の罠
ひとり暮らしのありがちな失敗、避けたいトラブルはあります。
たとえば鍵をなくして、夜中に部屋に入れなくなるケース。
そんなときに「24時間365日対応」の業者に電話をする人は少なくないようです。料金は3000円~などとなっていて、それならいいかと思うかもしれません。ですが……。料金案内にある「~」というのがクセモノです。
基本料金はあくまで基本料金です。そこに「出張料金」、「深夜料金」が加算されるうえ、「この鍵は破壊開錠しなければならないので交換の必要がある」などと言って、結果的には3万円以上請求されるケースもあるようです。
そんな出費を避けたいのであれば、とりあえずその日はホテルに泊まり、翌日、管理業者(不動産仲介会社)や大家さんに相談するようにすべきです。スペアキーを貸してもらえたなら、かかるお金はホテル代だけで済みます。
もし何かの不都合で鍵を借りられず、街の鍵屋さんに相談することになったとしても、不合理な支払いは避けられます。
水のトラブルも同じです。
とくに警戒したいのは、冷蔵庫に貼っておけるマグネットタイプの広告です。そのような広告を行う業者が悪質な高額請求をしていたということから業務停止命令を受けた例もあります。
すべてがそうとはいえないにしても、よくわからない業者には要警戒です。
ネットで調べて電話をかける場合にしても、注意が必要なのは同じです。CMなどで名前をよく聞く業者だからと安心して電話をしたら、「悪質ではなかったけど、最低料金では済まなかった」といった話はよく聞きます。
やはり管理業者に相談するか、水道局に問い合わせて指定水道工事店に依頼するなどの方法を取るのが賢明です。