マクドナルドが絶好調だ。2019年12月期の全店売上高は創業以来最高で、1店舗当たりの平均月商は約1500万円を記録した。店舗経営コンサルタントの佐藤昌司氏は「低価格メニューの打ち出しが功を奏した。やはりマクドナルドの強さは『価格の安さ』にある」と分析する――。
既存店売上高は50カ月連続でプラス達成
マクドナルドが復活した。2014年7月の鶏肉偽装問題でどん底に沈んだが、店舗の改装や「マクドナルド総選挙」などのキャンペーンが奏功。19年12月期、直営店とフランチャイズ(FC)店の売上高を合計した「全店売上高」は創業以来最高を記録した。
日本マクドナルドホールディングス(HD)が2月13日発表した19年12月期連結決算は、売上高が前期比3.5%増の2817億円、営業利益が11.9%増の280億円、純利益が23.0%減の168億円だった。
19年12月期の全店売上高は、前期比4.7%増の5490億円だった。既存店売上高が4.5%増と好調だったことが寄与した。既存店売上高は好調が続いており、15年12月から20年1月まで50カ月連続でプラスを達成している。19年の1店舗当たりの平均月商は約1500万円で上場来最高だったという。