▼史上最低の「住宅ローン金利」、どのように利用すべきか
固定金利が高いのは「保険料のようなもの」
住宅ローンは史上最低水準の金利が続いている。その意味でマイホームは買い時だが、変動金利型を利用してはいけない。固定金利型と変動金利型では、固定金利型のほうが金利は高いが、この先、市場金利が上昇すれば、変動金利型の金利は上がる。金利の差は「保険料のようなもの」と考えたい。
固定金利型で購入した後は、無理して住宅ローンの繰り上げ返済をする必要はない。史上最低水準の金利で借入金を固定したのだから、余裕ができた資金は投資に回したほうがいい。その分で、インフレに強い株式を保険代わりに買うことを勧める。「資産が株式に偏ってしまう」と考える人もいるが、サラリーマンの給与の一部は、退職金のために積み立てられている。銀行預金の代わりに勤務先に「退職日満期の定期預金」をしているようなものだ。それを含めて資産のバランスを考えれば、決してリスク過多とはいえない。
変動金利型で住宅ローンを組んでいる場合は、今すぐ固定金利型に借り換えたほうがいいだろう。インフレの兆候がすでに出始めているためだ。