40代のブロガー・たぱぞうさんは、人材開発系の会社に勤める普通のサラリーマンだったが、米国株中心の投資を続けた結果、40歳のときに資産1億円を達成した。なにが投資のコツなのか。たばぞう氏は「米国株なら敷居の高い個別銘柄の研究をせずとも、お金が増やせる。それには大きく2つの理由がある」という――。
※本書は、たぱぞう「お金が増える 米国株超楽ちん投資術」(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
遠回りして気づいた米国株の成長性
私が早くから投資をはじめたのは祖父や両親が株式投資を当たり前のようにしていたという環境が大きく影響していると思います。私は逆張りとか、集中投資といった「基本から外れた無謀な投資」でもお金を増やすことができましたが、大きくリスクをとったからともいえます。持っていた銀行株が暴落しても売らない、下がってもなお無謀に買い続ける、というのは大きなリスクをとった典型的な例ですね。
しかし、それらは毎回勝てる方法ではありません。一歩間違えば、大事なお金を減らす結果になっていたかも知れません。
実際、銀行株では300万円の投資に対して時価評価が100万円割れまで落ち込む、という経験を経ています。当時は、若かったし、投資額が小さかったせいもあり、「そんなこともある」ぐらいの感覚でしたが、株式市場という世界から退場してもおかしくなかったでしょう。
私のしてきた投資は、決して無駄な経験ではなかったと思いますが、明言できることがあります。
今の時代に生まれていたら全然違っただろう。
こんなに遠回りはしなかっただろう、ということです。
今はいろいろな情報がありますが、私が投資を始めた頃は投資に関する情報も得にくかったですし、米国株に関しては、個人投資家がブログやツイッターで等身大の情報を発信することも少なかったです。私は頻繁な売買によって利益を得るというやり方をしてきたため、米国株の成長性がしっかりしたものだということに気付くのが遅れました。