他人の行動を事細かにチェックし、周囲に文句を垂らす人は何を考えているのか。ブロガーのフミコフミオ氏は、「彼らのモチベーションは独りよがりの“正義感”。他人の非を第三者に報告することで、自分の正しさを証明しようとしている」という——。

※本稿は、フミコフミオ『ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

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仕事には無関係なターゲットのしくじりを騒ぐ

皆さんの周りに「どうしても他人の行動が気になる」症候群の方はいないだろうか。

僕の周辺にいる「他人の行動が気になるマン」は、気に入らない相手を常時ロックオンしている。「あいつサボっている!」「タバコ休憩を取りすぎだろう」「もう年休使い切ったのにまた休んでいるよ」などと常にネガティブなフィルターを通して評価して「おかしくね?」「ヤバくない?」と騒いで、勝手に問題にしている。

趣味で「ヤバいよ〜」「ヤバいよ〜」と言っているのなら構わないが、こういうやからの厄介なところは周りを巻き込もうとするところにある。「あいつ、マジでヤバくない?」と吹聴するのだ。

その評価基準がマジでクソ。ロックオンした相手の仕事内容や仕事への姿勢を評価しているならいい。「余計なお世話」ではあるけれど、評価基準は間違ってはいない。

だが、他人の行動気になるマンは、態度や服装、髪型や体臭、トイレの頻度などという、直接、仕事には無関係なターゲットのしくじりを取り上げ騒いでいるからクソなのだ。

他人の行動気になるマンが厄介なのは、本人は正気でいたって大真面目であるところ。彼らは、彼らなりに、彼らの正義感に突き動かされてやっているのだ。