「痛みに効果がある」と続けている習慣や運動が、症状を悪化させているかもしれない。腰痛や関節痛について、10のテーマに応じて専門家に聞いた。第7回は「ベッドと布団」――。(全10回)
翌朝体が痛くならない睡眠のポイント
眠る環境を整えるためにやはり重要なのは寝台と寝具です。いかにスムーズな寝返りを打てるものを準備できるかにかかっています。これが、翌朝のコンディションに大きな影響を与えるのです。
夜寝ている間は様々な代謝が抑えられ、体は自然と動きにくくなります。でもその状態でも最低限体を動かすことは必要で、それが寝返りという行為として人間に備わっていると考えられます。寝返りができないと、血液、関節液、リンパ液などの流れが悪くなり、翌朝の体の痛みとして表れてしまいます。
ではベッドと布団ではどちらのほうがスムーズな寝返りを打つことができるのか。それは、その人に合った適度な硬さがあればどちらであっても実現可能です。身長、体重、肩幅、このあたりが重要な要素になってきます。