2019年7月の参院選では比例代表で約228万票を獲得した、れいわ新選組代表の山本太郎。自身は落選したが、特定枠で重度障害者2人が当選を果たした。なぜ、多くの国民は彼の言葉に動かされたのか。東京新聞・望月衣塑子記者がその秘密を探った。
ひとりで吠えても世の中は変わらない
【望月】こんにちは。本日はよろしくお願いします。実はお互い初対面ではないんですよね。私が前回の参議院選挙の取材で、山本さんにぶら下がって一言いただいたり。
【山本】「一言よりも、うち(れいわ新選組)から出馬しませんか」とも言ってるんですけどね。
【望月】そうでしたね(笑)。届け出の日も、「立候補はこれからだから、一緒に行きませんか」って。
【山本】もしそうなったら、今ごろ議席が増えていたかもしれません。あれ、僕たちって同年代ですよね?
【望月】私が1975年生まれで、太郎さんが……。
【山本】74年です。
【望月】太郎さんが1つ上ですね。ダンス甲子園に出場して、そこから人気俳優として活躍されているというイメージがあります。