「安倍一強」への不満を吸収

園遊会で明仁天皇に反原発の手紙を直接手渡したり、本会議で喪服を着て牛歩をしたりと、突飛な異端者の印象が強かったが、2019年の参議院選挙で「れいわ新選組」を率いて「爪痕」を残した。「この国はぶっ壊されている。もう待てない」と叫ぶ演説は、鬼気迫るものだった。政策の柱は消費税を廃止し、法人税などをアップすること。これで低所得者や中小企業の負担を軽減し、需要を拡大。税逃れで海外に逃げる企業も多くはないと主張した。

時事通信フォト=写真
れいわ新選組代表 山本太郎氏

大企業ばかりが太り、庶民は貧困、介護離職、年金不安。その苦悩は「自己責任」だと言われる。「それは政府のまやかしだ! もっと怒れ! 真剣に喧嘩しろ!」と訴えた。

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