※本稿は、霜田明寛『ジャニーズは努力が9割』(新潮新書)の第1部「努力の16人――5 岡田准一」の一部を再編集したものです。

写真=iStock.com/akinbostanci
※写真はイメージです

「人間は頑張ることに耐えられる」

思考の重なりが、人生を変えていく。V6・岡田准一の“考え続ける人生”からはそんな真理が見えてきます。

「小2ぐらいのときからずっと、自分はどう生きるかとか、どういう男になるかっていうことを考えてきて(※1)」と、早くから自分の人生に真剣に向き合ってきた岡田が、仕事を始めたのは14歳の時。

「普通は22~23歳で経験することを14歳から経験し始めて、『生きるって何だろう』『仕事をするってどういうことだろう』と悩んでいたんです(※2)

その思考は決してポジティブなものばかりではなく、「劣っている」「まだ足りない」「自分は天才じゃない」といった類のものも。自分を冷静に見つめた思考が、彼を読書や運動といった、文武両道の行動に促します。

「人間は“頑張る”ことに耐えられる生きものだ(※3)」と信じ、「頑張るとか、耐えるって人間の特権だと思う(※4)」と話す、「努力が9割」という言葉を象徴するような岡田の人生を見ていきましょう。