「まず隗より始めよ」で、「育休」か
臆測は臆測を呼ぶ。来年、2人の間に子どもが誕生するのを受けて、進次郎氏が「育休」を取るのではないか、という見方が出ているのだ。
進次郎氏は年金保険料に一定額を上乗せし児童手当の増額などに充てる「こども保険」を提唱するなど、子育て政策に力を入れている。子どもができるのを機に「育休」を取り、父親が子育てに参加しやすい社会に向けた旗を振ろうと考えても不思議ではない。
国会議員には、明確な育児休業制度が制度上ない。現実的には、本会議の欠席届をその都度出すというようなことになるのかもしれない。閣僚になればさらにハードルが高くなり「臨時代理」を置くというような議論になることも予想される。これらは、国民の暮らしのルールを定めるはずの国会が、子育て制度については遅れていることを示している。
元祖「育休」宣言議員は、あの「ゲス不倫」男
国会議員の育休というと、当時衆院議員カップルだった宮崎謙介、金子恵美両氏の件が記憶に新しい。2016年に金子氏が出産するのを前に宮崎氏は「男性の育児参加を推進したい」と、「育休取得を目指す」と宣言したのだ。これに対し当時の菅氏が「育休を取るための議員立法を目指せばいい」などと支援の動きが広がりつつあった。
ところが、金子氏が出産した直後、宮崎氏が不倫していたことが発覚。「イクメン議員」は「ゲス不倫議員」に転落。宮崎氏は議員辞職し、記念すべき育休国会議員の第1号は誕生しなかった。
国会改革を提唱している小泉氏が、自ら「新しく父となった国会議員」となった立場を使って身をもって国会の改革を提起することは十分あり得るだろう。