「何か話をしないといけない」──。そう焦れば焦るほど、気の利いた話題が見つからないもの。そんなときのベストな解決法を、場をつなぐ3人の達人たちが伝授する。

話が途切れるのがつらい人、沈黙が耐えられない人に贈る

「話の間にまつわるしくじりのことを、落語の世界では『間抜け』と呼びます。落語は『会話を継続させて最終的にストーリーを完成させてきた芸能』であるわけですが、ビジネスパーソンにとっても『会話の継続力』は重要でしょう。それなのに、なぜ間が持たないのか? それは相手との“距離”を縮めるための事前準備が足りないから。まず、相手を知る。そして、相手と自分との間の共通の関心事や話題が何かを考える。そうやって探し当てた『共通言語』をきっかけにお互いの気持ちが通じ合い、話が進んでいくのです」

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こう語るのは、慶應義塾大学卒の初めての真打ちとなった落語家の立川談慶さんである。