忘年会で「今日は無礼講だー」を信じる人は残念すぎる
忘年会シーズン真っ只中。とくに会社がらみの宴会には、さまざまな困難や無数の落とし穴が待ち構えています。難易度の高いシチュエーションをテーマに、5つの検定問題をご用意しました。「大人の宴会力」を鍛えて、2018年を華麗に無難に締めくくりましょう。
【問1】
部の忘年会も宴たけなわ。隣りに座った部長が「今日は無礼講だ。私について思っていることを聞かせてくれ」と、面倒なことを言い出した。望ましいリアクションはどれ?
(1)「部長には尊敬の気持ちしかないので、思っていることなんてなにも……」
(2)「せっかくなので申し上げますが、部長のやり方はいささか時代遅れかと」
(3)「あの社長にあそこまで率直に意見できるのは、いい度胸だなと思います」
【解説】
ご承知のとおり、会社の飲み会で本当の「無礼講」は存在しないし、わざわざ「今日は無礼講だ」と言い出す上司ほど部下の失礼な発言を根に持ちます。
(2)のように相手にとって耳が痛い本音をぶつけたら、来年の会社生活は極めてつらいものになるでしょう。ただ、当たり障りがない(1)だと、自分のせっかくの配慮を無にされたように感じてしまいます。
ここは(3)のように、率直な物言いだけど言われた部長も悪い気はしない線を突くのが、大人としての絶妙のコントロール。本当の意味で「仕事ができるビジネスパーソン」とは、たぶんこういう対応ができる人のことです。
忘年会に“嫌々参加”なのが見え見えな若い社員にかける言葉
【問2】
あなたは30歳の中堅社員。日頃から対人関係に難がある新入社員が、忘年会の席でも露骨につまらなさそうな顔でポツンと座っている。先輩として、そんな彼をどう扱うか?
(1)「おいおい、お通夜じゃないんだからさ」と冷やかす
(2)「群れない自分に酔ってんじゃねえよ!」と叱責する
(3)たぶん何を言っても無駄なので、そのまま放置する
【解説】
とある調査(※1)では、会社の忘年会に対して4割強の人が「参加したくない」もしくは「どちらかというと参加したくない」と答えました。
まあそんなもんでしょうけど、実際の忘年会の場で露骨につまらなさそうな顔をするのは、極めて子どもじみた身勝手で迷惑な態度と言えるでしょう。(3)は無難ではあるものの、心にモヤモヤやイライラが残りそうです。
ここは(1)ぐらいのことを言って、「いちおうやるだけのことはやった」と思ったほうが気が楽です。本当に言ってやりたいのは(2)のセリフですけど、図星を突かれた相手に本気で反発されそうだし、そこまで親切に対峙してやる義理はありません。