「社内恋愛」をズバリ言い当てられた時の言い返し方
【問3】
じつは同じ課のA子と、ひそかに交際している。たまたま隣の席になったが、酔っ払った同僚が「お前ら仲いいよな。付き合ってんじゃないの?」と言ってきた。なんて返す?
(1)「やめてくれよ。誰がこんなへちゃむくれと」
(2)「アハハ、それもいいかもな。どうA子ちゃん?」
(3)「A子ちゃんは、俺なんて相手にしてくれないよ」
【解説】
社内恋愛は会社生活の華であり醍醐味。20~30代の女性を対象としたある調査(※2)では、同じ職場の人と付き合ったことがあるという女性が77%もいました。
冷やかしてきた同僚は、たぶん酒の席での戯れ言として言っているだけでしょう。とりあえず否定しておくのは大前提ですけど、相手を遠慮なく侮辱している(1)だと、むしろアヤしさが漂ってしまいそうです。
あえて鷹揚に受け止める(2)は、小粋で大人な対応にも見えますが、話を振られたA子が自然なリアクションができるとは限りません。ここは(3)の言い方で否定しつつ、その後ふたりっきりになったときに、このやり取りを蒸し返しつつ淫靡に楽しみましょう。
忘年会2次会で“立つ鳥跡を濁さない”断り方
【問4】
一次会が終わって、幹事に「二次会も行こうよ」と誘われた。酒は嫌いではないし体調も悪くはないが、会社のメンバーとそんなに長くは飲みたくない。どう断わればいい?
(1)「いえ、会社員としての務めはもう果たしましたから」
(2)「ちょっと飲み過ぎたので、今日はここで失礼します」
(3)「行きたいんですけど、このあと野暮用があって……」
【解説】
ある調査(※1)では「会社の忘年会の2次会への参加を断わったことがある」という人は、7割近くもいました。悩ましいのがどう言って断るか。本音と建前の巧みな使い分けという、大人の技が求められます。
(1)は論外。みんなが言いたくても我慢している本当の理由を口にするのは、あまりにも大胆だし、いささか傲慢です。帰りたい人はしょうがないというのが全員の共通認識ですから、(2)でも(3)でも、すんなり帰してはもらえるでしょう。
ただ(3)だと、その「野暮用」への興味を無駄にかき立ててしまいます。立つ鳥跡を濁さず。自分の存在感を中途半端に残すことなく、すっきりいなくなる(2)こそが、大人としての美しい立ち去り方です。