フェイスブックの個人情報漏洩問題を改めて考える

米ハーバード大学で19歳の学生が立ち上げた学内交流サイトが今や世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)へと成長を遂げて、利用者数は全世界20億人――。といえばフェイスブック(FB)のことである。

そのFBで膨大な個人情報の漏洩問題が発覚、情報を不正に取得された被害者は8700万人に上ることが判明した。同社CEOのマーク・ザッカーバーグ氏はこの問題で米議会上下両院の公聴会に呼び出され、対策の不備を認めて全面的に謝罪した。

情報漏洩のきっかけは、英ケンブリッジ大学の心理学教授アレクサンドル・コーガン氏がFBを通じて行ったユーザー調査だった。教授自身が開発した性格診断アプリをFB上に公開して約27万人の個人データを集めた。調査自体はFB社との契約に基づく学術目的の合法的なものだった。ところがコーガン教授は集めた個人情報をイギリスの民間データ分析会社、ケンブリッジ・アナリティカ(CA)に横流しする。