リーダーが困ったとき、誰に相談に行くかで、成果に大きな違いが出る。メンター、コーチ、各種コンサルタント、あるいは元上司といった相談相手のプールから、課題に合った「アドバイザリーチーム」を選ぶには。

今日のリーダーが、アドバイスを得ようと思ったら簡単だ。メンターやコーチ、上司、役員、同僚に加えて、各種コンサルタントが、経営のあらゆる問題について指南してくれる。

それにもかかわらず、リーダーは相変わらず誤りを犯し、ときに自分の会社や経歴にとって深刻な結果を招くことがある。多くの人が、アドバイスを与えるに足る識見や能力や知識のない人を指南役に選んでいるからだ。また、適切な人を選んだ場合でも、その人との協働関係を相手任せにすると、健全なアドバイスを確実な結果につなげにくいことがある。

助言を得るために費やした時間と労力と金銭からより大きな価値を引き出すためにはどうしたらよいのか。

第1に、どのようなアドバイスが必要なのかを見きわめ、それに応じてアドバイザーやアドバイザーのネットワークを選ぶべきだ。第2に、アドバイザーとの協働関係を強化するためには、こちらから積極的に行動する。とりわけ、その関係を絶えず批判的に検証し、調整し、高めていく必要がある。