苦手なことや慣れていないことは、つい戸惑ってだらだらやってしまいがちだ。時間制限を設けることで、きびきびと集中して作業を進めることができる。

時間制限を設けることの意味はもう1つある。慣れていないことを始めると、それなりに苦しい。時間制限を設けることで、その苦しさも時間が経てば終わると自分に言い聞かせることができるのだ。

人間は時間についての認識が案外ルーズ

学生の頃、苦手教科になかなか取り組めなかったという思い出がある人はいないだろうか。例えば数学の文章問題など、1度始めるといつまでも解けないで苦しむと思い、ますます遠ざかってしまう。そんなとき、解けても解けなくても、30分経ったらあっさりやめてほかのことをしていいと決めておけば、気が楽になるはずだ。終わりが見えていれば、その間だけは集中して頑張ろうと思えるのである。

人間は、時間についての認識が案外ルーズである。とりわけ、これから起こることがどれくらい続くかという見極めができない。気分が落ち込んだときには、これからの人生はずっとそうだと思ってしまったり、慣れていないことに取り組むと、回復できないダメージを受けるのではないかと考えてしまう。

実際には、時間制限を設ければ苦手なことに取り組むつらさはやがて終わる。だからこそ始められる。1度試してみれば、納得できるはずだ。

何よりも、「苦手な自分」が「得意な自分」に変化する、その可能性を実感できればいい。時間制限の下での「タイムプレッシャー」が、成長への跳躍台になる。

「人工知能時間」の現代、時間という貴重な資源を最大限に利用するには、時間制限を設けた苦行を敢えて自分に課すのがいいのである。

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(撮影=横溝浩孝 写真=PIXTA)