サラリーマンが搾取されずに楽しく働くには、どうすればいいのか。脳科学者の茂木健一郎氏は、「同じことをしていても、捉え方次第で、楽しくもなるし、つまらなくもなる」という――。

資本主義社会では、資本を持つ側と働く人では、当然非対称性がある。そんな中で、ともすれば、経営者は楽しく働けるけれども、会社で給料をもらって仕事をする楽しさには限界があると考える風潮がある。「社畜」という言葉は、それを象徴している。

確かに、現代で言えば、テスラやスペースXを経営するイーロン・マスクや、OpenAIを率いるサム・アルトマンは楽しそうに働いている。電気自動車や人工知能の最先端で活躍している姿を見て、あこがれる学生、社会人がいても不思議ではない。

しかし、だからと言って、誰もが起業すればいいとか、スタートアップをやればいいということにはならない。「みんながスティーヴ・ジョブズになればいい」というようなノリのインフルエンサーも時々いるが、実際には不可能なことは誰でもわかっている。

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