立ち止まっていると、成長の機会を逃す
人間には、やりたくないこと、苦手なこと、嫌なことは先に延ばしてしまうという困った性質がある。
とてももったいないことである。というのも、そのように避けていることこそが、自分にとって必要なことであり、成長のきっかけになるということがあるからだ。
人間の脳にとって、苦手なことほど、やり遂げたとき、成功したときには大きな飛躍の糧になる。苦手だからといって逃げ回っているのはもったいない。本来、苦手なことほど取り組む必要があるのだ。
とりわけ、現代は時間の流れが速い。立ち止まっていると、先に行くことができず、成長の機会を逃してしまう。
しばらく前は、1年が7年の変化に相当するという「ドッグイヤー」や、さらにそれよりも速いという意味で「マウスイヤー」というような言い方がされた。人工知能の発達などを見ると、今ではそのような表現ですら生ぬるいと感じられるほどだ。
人間をはるかに凌駕するに至った人工知能は、囲碁や将棋の一局を秒単位で打ち終えてしまう。このような「人工知能時間」を基準に考えると、ぐずぐずしているのがもったいない。少しでも先に進んでおかないと、次の展開がない。
そこでオススメしたいのが、苦手なことをとりあえず始めることだ。英会話でも、プログラミングでも、新分野の勉強でも、とにかく始めてしまう。嫌がっていないで、手をつけてしまうのだ。
そのために有効なのが、「タイムプレッシャー」。時間制限を設けて、例えば30分以内でこれをやろうと決め、心地よいプレッシャーの下に作業を始めるのである。