世界はここ20年で様変わりし、社会主義の国々が資本主義市場になだれ込んできた。例えば一大労働市場が誕生した中国は世界の工場となり、労働集約型の加工産業が急拡大した。

一方の素材産業は資本集約型の産業であり、投資家が要求する採算ラインが厳しいこともあって十分な増設ができず、素材ショーテージ(供給不足)が発生した。とりわけ化学や鉄鋼はその傾向が顕著で、供給不足を背景とした業績拡大が続いてきたのだ。

ところが2007年度下期から徐々に減速が始まる。それでも08年度上期まではまあまあだったが、その後の大混乱は読者諸兄の知るところである。折からの金融不安と先安感が相まって昨年11月中旬からはパニック状態となった。昨年夏を100とするならば、20~30といった水準まで素材需要が下落するほどの惨状を呈してしまった。