大口産業用電力需要は、2008年12月に対前年同月比13.0%減と史上最悪の減少率を記録し、09年1月はそれを下回る18.7%減となった。2月はさらに悪化すると予想される。

特に、需要減退が大きかったのが、中部、中国地方である。自動車や鉄鋼などの大規模産業の集積地を擁するこれらの地域では、大口産業用電力の落ち込みが激しい。こうした傾向は3月、4月まで続き、その後、減少幅は縮小に転じると予想されるが、当面、前年同月比でマイナスの水準が続くだろう。