世界的金融恐慌の波は実体経済を呑み込もうとしているが、2008年秋口まで諸外国に比べ経営的な余裕を示していたのがわが国のメガバンクである。相次ぐ海外金融機関向け資本参加はその象徴であった。

しかし、9月のリーマン・ブラザーズ破綻以降、景色は一変する。特に打撃が大きかったのが保有株式である。日本の株式市場も急落し、07年に8兆円、08年9月でも3兆円あった大手銀行の株式含み益が、筆者の計算では10月の1カ月間で吹き飛び、かつての金融危機のように含み損へと転落した。