仕事でも趣味でもかまわないので、何かをしていれば、そのうち潜在能力が刺激され仕事への集中力が高まってくることもありますし、本当に疲れて寝てしまうこともあります。

ですから、眠れないなら眠れないで、別のことをして時間を過ごしてみることをおすすめします。

就寝よりも起床を重要視する

夜中の3時頃まで起きていると、翌日のパフォーマンスに影響が出ます。自分でも3時まで起きていないようにと気をつけているのですが、どうしてもその時間まで仕事をしなければいけないこともあります。そういうときは、必ず途中で仮眠をはさみます。

15分程度の仮眠をとるかどうかで疲れ方がまるで違います。

私は床に就く時間は決めていませんが、朝は必ず6時に起きると決め、活動をはじめます。

毎日の6時起きは身体が覚えてしまって、目覚まし時計をセットする必要はありません。

休日であってもだらだらと長く眠ることはなく、やはり6時になると目が覚めます。

先ほど、眠れないときには何かの活動に時間を使い、潜在意識を活性化させることをおすすめしました。それと同じで、ベッドのなかでまどろむのは贅沢なイメージがありますが、やはり何もしない時間をつくるのは潜在意識にはプラスになりません。

即断即決してみる

あなたは人生の岐路で迷ったことはないですか?

「いまの会社で働きつづけるか、それとも転職するか」
「マンションを買うべきか見送るべきか」
「いまおつき合いしている人と結婚すべきかどうか」

そんな悩みがあるとき、悔いのない選択をしたいと、判断に時間をかけるのではないでしょうか。それは、自然な考え方だと思います。

しかし、どう判断していいかわからないことは意外に多いものです。

どちらもよさそうとか、どちらもしっくりいかないとか、考えれば考えるほど選択できなくなった経験を誰もが持っているのではないでしょうか。

そんなときは結局、判断ができないから次の一歩が踏み出せません。

後から振り返り、「あのとき一歩踏み出していればチャンスをつかめたのに」と後悔したこともあったことでしょう。

もう一つ、即断即決しないことの怖さは、選択しない思考や姿勢が潜在意識に刻まれることです。迷いは人の判断にブレを生じさせ、周りの意見に流されてしまいがちになります。アドバイスをくれる人であっても、親身になりあなたの悩みに向き合ってくれる人ばかりではないので注意が必要です。

井上裕之(いのうえ・ひろゆき)
歯学博士、経営学博士、経営コンサルタント、コーチ、セラピスト、医療法人社団いのうえ歯科医院理事長、島根大学医学部臨床教授ほか国内5大学客員講師、ニューヨーク大学歯学部インプラントプログラムリーダー、日本コンサルタント協会認定パートナーコンサルタント、世界初のジョセフ・マーフィー・トラスト公認グランドマスター。1963年北海道生まれ。『自分で奇跡を起こす方法』(フォレスト出版)、『なぜかすべてうまくいく1%の人だけが実行している45の習慣』(PHP研究所)、『「学び」を「お金」に変える技術』(かんき出版)、『がんばり屋さんのための、心の整理術』(サンクチュアリ出版)、『潜在意識を使いこなす人 ムダにする人』(フォレスト出版)など
(写真=iStock.com)
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