まさか映画の本が売れるとは。『時代劇は死なず!』『なぜ時代劇は滅びるのか』。エールと検証。代表作の相反するタイトルが、春日太一さんの時代劇への思いを端的に表している。

春日太一(かすが・たいち)
1977年、東京都生まれ。時代劇・映画史研究家。日本大学大学院博士後期課程修了(芸術学博士)。著書に『時代劇は死なず! 完全版』(河出文庫)、『時代劇ベスト100』(光文社新書)、『なぜ時代劇は滅びるのか』(新潮新書)、『天才 勝新太郎』(文春新書)などがある。

「ぼくは『古い日本映画ってこんなに面白いよ』と呼び込みをしているようなもの。気楽に楽しめるようハードルを下げ、間口を広げたい。このままでは映画も映画本もダメになってしまいますから」

(永井 浩=撮影)
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