非合理なパーティー、皆で踊れば怖くない?

「皆が踊っている間はパーティーはやめられない。たとえそれが非合理的なものであったとしても」

2008年9月に破綻したリーマン・ブラザーズのリチャード・ファルド元最高経営責任者の発言である。

サブプライムローン関連のビジネスは、いずれ破綻すると多くの人が理解していた。しかし、目の前ではみんなが儲けている。だから、たとえ乱痴気パーティーでもやめるわけにはいかなかったというのだ。まさに、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という状態で目先の利益を追い求めたあげくに破綻した。そして、世界を金融危機と大不況の渦に巻き込んでしまった。

(構成=山下 諭 撮影=川島英嗣)