「期待の新製品」がヒットしない理由とは

2009年5月に発売されたトヨタ自動車の3代目新型「プリウス」が好調だ。エコカー減税の恩恵があったとはいえ、注文すると納車が8カ月先になるほどの人気ぶり(2009年8月末現在)。世界的な自動車不況で減産を強いられているトヨタにとって、新型プリウスは希望の星だろう。

新型プリウスは、トヨタが満を持して送り出した新製品である。ただ、世の中にはヒットを期待して市場導入されたものの、消えていく新製品のほうが圧倒的に多い。わが国の主要消費財メーカー1000社(回答265社)を対象に実施された「第5回ヒット商品開発調査」(日経産業地域研究所、2007年)によると、新製品のヒット率は26%。じつに4分の3の新製品が、開発者やマーケターの期待を裏切っている。