立候補を断念させたい人たちの仕業!?

「もはや選挙妨害ではないか」

7月31日投開票の東京都知事選に、立候補する意向を表明した小池百合子衆議院議員だが、4日の産経新聞朝刊で「小池氏が代表を務める自民党支部の事務所の賃料が相場より安く、差額は寄付に当たる疑いがある」と報じられた。

この報道を受け、ネット上では「女舛添!」「不正に事務所を安く賃借していたことをメディアが叩き始めた」「政治家としては優秀なんだから、小池氏は都知事選を辞退した方がいい。晩節を汚さないためにも」とする意見がある一方、「小池に立候補を断念させたい人たちの仕業でしょう」「もはや、選挙妨害ではないか」などという声が、出ている。

収支報告書などを確認すると、確かに、小池氏が代表を務める自民党東京都第10選挙区支部は、平成26年9月から東京都豊島区のJR池袋駅近くのビルの1室(約90平方メートル)を事務所として、家賃15万円を計上している。

この件に対し産経新聞は、「家賃相場は27万円前後で、差額は月約12万円、年間で約144万円」であり、「このビルの所有者の母親は自民支部の元女性部長で、特別に賃料を安くしたのではないか」と報じた。

一体どういうことなのか。小池氏本人に事実関係を直撃すると、

「寄付には当たらない。賃料が妥当かどうかはオーナーに直接確認して欲しい」

という回答だった。問題となった事務所は、JR池袋駅から徒歩10分ほどのところにあった。築46年で約90平方メートルという物件で賃料は15万円。実際に現地に赴いたが、見るからに築年数並みの老朽化が進むビルだ。ビルに囲まれているため日当たりは非常に悪く、そのためか窓にはカーテンレールが設置されていなかった。窓を開けても隣のビルの壁が立ちはだかる。ガスも通っておらず、「改修工事を実施したが、それまではクーラーをつけると電気のブレーカーが落ちて、しばしば管理会社の方に駆けつけてもらっていた」(小池百合子事務所スタッフ)という物件だ。