完全なオンデマンド授業

なかなか言葉がでてこない時でも、ボディランゲージで会話を促してくれる様子が印象的。元記者だった経歴から言彙も豊富であり、正確さを伸ばすレッスンでは、筆者の会話をすべて真剣にノートに取り、その後一緒に間違いを探した。彼女からはインタビュー英語を教えてもらった。

MBAでは、どんなシーンで英語を使う必要があり、どんな英語を勉強したいのかについて事前のヒヤリングが行われる。そのうえでまずは適切な講師が選ばれる。

例えば、筆者の場合、以下のようなリクエストをした。見ての通り、個人的で、専門的だ。

筆者のリクエスト
【一般的なもの】
●ビジネスシーンでの基本的な用語のインプットがしたい
(意見の伝え方、企画提案の仕方、条件や日程などの調整、交渉 など)
●雑談ができるように、シーン別の日常会話を確認したい

【専門的なもの】
●企画、編集、リポートが専門フィールドなので、そこで使う言葉を覚えたい
●日本語の記事を書くために英語でインタビューをすることがあるので、インタビュー用語を習いたい。(取材前のスモールトークやインタビューの決まり文句、繋ぎの言葉など)
●英語で簡単なニュースを書く練習がしたい。
●ニュース読み、TVリポートの英語を習いたい
●もし専門の先生がいるなら、1コマTOEICに充てたい。

これらの要望を受けて、大学でマスコミを専攻し、メディア業界のバックグラウンドがある2人の講師がついてくれた。1人はまだ若いが通信社にて取材をし記事を書いていた女性、もう1人は地元のコミュニティーFMにてニュースを読んでいた元ラジオパーソナリティーだった。同じフィールドにいる彼女らとであれば、話がスムーズで、実践的な授業が受けられる。

まずはこの講師の配置に驚かされた。他と比べて授業料が安くないことと関連してくるが、ここには経営学を勉強していたり、米国系のオフィスで勤務していたことがあったりと、志が高くさまざまなバックグランドを持つ講師たちが集まっている。そして、特筆すべきは、皆、結果を出すことへの熱意に溢れていた。