中国企業が嗤う、日本の管理職の「致命傷」

先日、中国企業大手と商談をしていたら、こう言われた。

「うちはハイエンドな技術者が全然足りていないけど、戦略がいいから収益を上げている。それに比べると日本企業はもったいないよね」

世界の大企業と比較し、日本企業は潜在能力が高いのに価値創出が小さい(図参照)。

世界の製造業、付加価値創出の国際比較

また、国内外で様々な業界と関係を持ちながら、多国籍な企業と商談をしていると、日本と世界の管理職の「収益力格差」が確実に広がっている、と実感する場面も増えた。

それはどんなところに原因があるのか。

私が見たところ、最近の日本企業の管理職には共通した3つの「弱点」がある。2回に分けて、そのポイントと対策を書いてみたい(1回目はパフォーマンス力、2回目はチャレンジ力と先見性)。