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多忙な経営者やビジネスマンにとっては、自分の時間、勉強する時間をどうつくり出すかは大きな問題だ。夜まで仕事のある社長には、1人で静かに考えたり、ニュースなど情報を入手する時間は朝しかない。多くの社長はそれを知っており、朝時間を上手に活用している。みずほフィナンシャルグループ会長を務めた前田晃伸氏も朝時間の大切さを説く。

「朝は4時起きです。6時には家を出て会社に向かいます。新しい知識や情報を仕入れたり、思案をめぐらせたり、頭を使うには、頭脳がシャープな朝のうちのほうがいいと感じているからです」(プレジデント誌06/9.18)

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(上)朝の1時間で差がつく!役員以上は「5時台」、課長以下は「6時台」(下)「早朝」の時間を使う人が2倍の差

前田氏は、4時に起きてから1時間ぐらいは食事をしたり、ゆっくりと新聞を読んだりする。新聞は一般紙と日経新聞。そして家を出るまではラジオをつけっ放しにして聞く。映像がないので、自分の頭で想像したり感動したり考えたりすることができるという。

「早朝であるほど、まともな考えが出てくるものです。電車で通勤していた若い時代も、早朝のガラガラの電車に乗っていました。そのほうが考えるのに適していたからです」(同)

富士フィルター工業社長の汐見千佳氏も前田氏同様、ラジオを聞き、情報を入手している。

「ラジオは雑多な情報の宝庫で、通勤の間はひたすら聞き、新聞を読みながらでも耳を傾けます。フェイスブックなどSNSは趣味の人とのつながりだし、ネットサーフィンは自分の関心のあるものしか引っかからないので、気をつけています」