ところで汐見氏はどのような朝時間の活用をしているのだろうか。
「一番大切にしているのは朝ご飯。キチンとつくってしっかり食べます。1日の活動を始める儀式のようなものでしょうか。その後、友人や会社の人間と公園や皇居の周りを一緒にランニングしながら、近況のアップデートや仕事の相談をします。時には出社前にスイミングもします。ビジネス以外で人と会うのも、仕事が長引くなど日中や夜に比べ突発的なことが起きにくい早朝にしています」
起き抜けの頭を活性化させるための工夫について、チューリッヒ生命の日本における代表者の太田健自氏はいう。
「朝の8時には会社に来ていますが、頭を活性化させるために家から会社までは音楽を聞いています。私の場合はバッハやビバルディなどバロック系やモーツァルトがアルファ(α)波を出やすくするのか効果があります」
また、訪問介護で急成長するケアリッツ&パートナーズ社長の宮本剛宏氏は「当日の仕事の処理の順番や実施方法を決めるのが一番重要な朝の習慣です」という。アウトプットを最大にするためにきっちり準備運動をしておくのが朝の時間といえるだろう。
(奥谷 仁=撮影)