商談、度重なる会議、毎日のように続く会食。忙しさに加え、その肩には重いプレッシャーがのしかかる。社長たちはどうやって、心身をリフレッシュしているのか。

好奇心を持って外へ。それが仕事に活きます

仕事でストレスを感じることはほとんどありません。会議でも、我慢せずに言いたいことを言ってしまうタイプですから(笑)。

ただ、仕事ばかりするのではなく、自分の好きなことをする時間は確保したほうがいいでしょうね。いま、弊社の社員の年間労働時間は2000時間弱。長く働けばいい仕事ができるものではないので、もっと生産性を高め1700~1800時間レベルを目指したい。そうすれば趣味に充てる時間が増え、毎日の生活にも張りが出るのではないでしょうか。私は体を動かすことが好きで、アウトドアの趣味が中心です。具体的には、夏はセーリング、冬はスキー、あとは年間を通して釣りをやります。

富士ゼロックス代表取締役会長 山本忠人氏

アウトドアは普段の体づくりも大切です。いきなりスキーにいくと怪我をしますので、ジムにいって体力をつけたりコンディションを整えます。平均で、ジムにいくのは週に2回。時間ができたときに体を動かそうと考えると、結局は時間が空きません。時間は自分でつくるもの。秘書と相談して、週に2回くらい午後6時以降は予定を入れず、あらかじめ意識的に時間を確保します。

忙しいなら、朝の時間を活用してもいいと思います。私は47歳のときに本格的にゴルフを始めました。それまでは、お客様とのゴルフも上司に任せていました。しかし、「自分のお客様は自分で見ろ」といわれてしぶしぶ始めたら、おもしろくてのめりこんでしまった。凝り性なんですね。ただ、当時は事業部長で、練習する時間がなかなか取れません。

そこで朝5時に起きて、ドライバーをかついで自転車で練習場へ。会社にいく前に一汗流していました。朝一でゴルフする物好きは私くらいかと思っていましたが、早朝でも練習場にはけっこうな人がいた。みなさん、朝をうまく活用されていたようです。